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メールにお答えしました「ホロヴィッツについて」

どうも。村中です。


実は先日からいろいろと

メールを頂いているので

そのお返事を書こうと思ったんですが

せっかくですから

肉声でお伝えしようと思い

音声でお返事しています。


今日は宮田さんにお返事です。

ホロヴィッツについて書いてくださったので

そのテーマでお話しました。


聴いてみて下さいね。



それではまた。


村中大祐


追伸:今日音声でお勧めしたコンサートはこちら⇩


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【ムーラン流】脱力の効能②

どうも。村中大祐です。


【ムーラン流】チカラを抜く技術について

いろんな所でお話しています。


私は昔指揮棒を持つと

舞台の上で手が震えていました。


緊張のほかに、身体のチカラが抜けなかったからです。


そこで茶道をやってみました。

1997年からですから

もうかれこれ20年以上。


指揮棒を茶杓に持ち替えたわけです。


いろんな意味で教えは素晴らしいのですが

やはり本当にチカラが抜けるところまでは

いかなかったですね。


そこで分けてみました。

先にチカラを抜く技術を身に付けてから

動作に結び付けてみると。。。


ここからは


音声でどうぞ。


村中大祐

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ムーラン流【音楽と権力と】

Emotoさん。

私のブログへのコメント、

いつもありがとうございます。


今日は質問の内容が面白いので

ブログで質問にお答えすることにしました。


Non voglio essere troppo invadente...

失礼かもしれませんが

内容が内容なので

こちらにアップさせて頂きますね。


さて。。。。


村中さんこんばんは。
何処の組織のある所に権力ありです。
権力の好きな人間は沢山います。

超一流大学を出ても頭脳と、人としてどうかは違います。
優秀でも最低な人を沢山見てきました。
これだけ優秀なのに勿体ないなと思う人が沢山。

辛い経験をのに超えた人ほど音楽家なら豊かな音、画家なら豊かな色を持っていると思います。

1つお聴きしますが有名な指揮者ですが、私には何も伝わって来ません。何故でしょう。

Emoto


組織のあるところ権力あり。
確かに。



私は「3人寄れば権力生ず」というのが
昔からの感想です。



優秀なのに勿体ないと
人から思われるのは
自業自得。



世の中そんなに甘いもんじゃ
ありゃしません。



有名な指揮者、とは
伝わってくる場合もあり
また伝わらない場合もあり。



優れた音楽家でも
出来不出来があるということですね。



伝える、と伝わるは違います。



よく色々な場所で書きますが

ヘリゲルの「弓と禅」の例えを
あの「有名な」カラヤンが引き合いに出して
カール・ベームという同業者の指揮者の
80歳の祝いの言葉としていました。



カラヤン曰く、


ベームは禅の老師のごとくに
「矢を射るのではなく、矢が放たれる」
そういう音楽家である、と。



「伝わる」と「伝える」も違います。


面白いもので、意図して伝えようとしても

音楽はなかなか難しいもののようです。


なぜか?


ここが今日のブログの真骨頂ですが。


指揮者はフィルターなのです。


だから自分というフィルターは

音を定義づけることしかできません。


わかりずらいですよね。


オーケストラの前に立つと

音は「自分」によって決まるんです。


でも意識して決まるんじゃなく

意識できる自分じゃなく

無意識に自分の身体を

音が突き抜けて行くその時に


自分はフィルターとして

音を定義できるんです。


自分のバイブレーションによって

音は最初から決まっています。


もうひとつ面白いのは

音は出た瞬間に決まるのではなく

音が出る前に

既に次の音が決められています。


音程とかの話ではありませんよ。


音の色や熱、バイブつまり振動とか。


そのすべてが

音が出る前の瞬間に

既に決まっています。


指揮者はそれを知覚できる場合があります。


自分が思うと実現する。


「思いは実現する」という

あの世の領域で起こることが

音楽の世界では起こっています。


でも「この世」ですから

タイムラグはあるんですけどね。


でもほんの瞬間のタイムラグでしかありません。


おもしろいでしょ?


有名とかそういうの。

私どうでもいいんですよ。


私は音楽に救われたので

自分の音楽ができる場所に居られれば

幸せなんです。


私の師匠からもらった

唯一の教えが

多分、それだと思います。


ペーター・マークは

キャリアの絶頂で全てを捨てて

山籠もりをしたのです。


瞑想を重ね、中国や台湾、ギリシアで

僧院で修行をしました。


生前彼にその話を聞くと

いろんなバージョンがあったんですが

私には「瞑想とは麻薬みたいなものだ」と

そう言っていました。


彼が他界する2日前に

ヴェローナに連絡すると

もう危ない、と家族が言うので

会いに行きました。


そうしたら

「ダイ、わたしは満足している。」

とそう答えました。


ペーター・マークという指揮者は

有名ではありませんでした。


しかし、彼の演奏は亡くなっても

消え去るどころか、

未だにファンがいるんですね。


音楽の素晴らしさ。

それは色々あって良いような

そんな気がしています。


有名でないと気が済まない。

そんな人もいます。


私も権力は必要だと思います。

これは重要な命題になります。


でも小さな権力を持っても

あまり意味がない。


イノヴェーションが起こせないなら

権力は持っても

いずれ滅びます。


音楽も権力。


これも重要な命題になります。


もう一人のメンターだった

クラウディオ・アッバードの

ドキュメンタリーで

クラウディオが俳優のマクシミリアン・シェルと

対談していますが


葉巻をくゆらせたクラウディオに

シェルが質問します。


「Der Gewalt und die Musik

 権力と音楽についてどう思うか?」


まるでエリアス・カネッティの話みたいですが。


そうするとクラウディオはこう答えます。


「Musik ist nicht mit dem Gewalt zu tun.

音楽とは権力と関係がない。」


するとシェルがすかさず

「人を惹きつけて離さないという意味で。。。」


と答えると、クラウディオも納得します。


音楽とは麻薬にも似た効果があります。

そのくらい力強い。

人を動かす「ちから」を秘めているのです。


今日の話はこれまで。

Heute endet man hiermit diese unendliche Frage...


素敵な夜を。

ムーランより 



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